ドレーン(管)が抜去され、どこかに引っかける心配もなくなったので、ほぼ術前と似たような生活が始まった。
術前との生活で変わったことは、左胸に入れているティッシュ・エキスパンダー(拡張器)の異物感があって、歩くのが遅くなったことと手術跡のケア、左腕も激しくは動かせないこと。
術後ずっとではあったけど、寝る姿勢もうつ伏せからあお向け(にしかなれない)になった。
シャワー浴後に手術跡の左脇のケアをするのは、自分からは直接は見えない位置だったので、手術跡を直視しなきゃいけないから嫌かなぁと思いつつ、最初は夫に手伝ってもらったり、自分でも鏡を見ながらケアしたりしていた。
上手くできる日の方が多かった気がするけど、軟膏をべったり塗るとカップ付きのタンクトップを着る時にガーゼがよれて、イライラしたり、手術跡はもちろんきれいなものではないから、それを毎日見る自分の気持ちのコントロールが大変だった。
左腕をどれだけ動かしていいか分からないのが1番困った。
激しく動かすのはダメと言われているけど、激しくの基準がよく分からない。右利きではあるけれど、左手で物を持つことが多かったため、右手でしか持たないようにすることを意識すると不便だった。
とにかく左胸に入れたティッシュ・エキスパンダー(拡張器)の異物感が半端ない。一応固定されてはいるけれど、ずれることもあるみたいだし、体への振動で、異物感をずっと感じてしまうし、左鎖骨の下が引っ張られるような感覚だったりで、ゆっくり歩くしかなかった。
次の通院まで10日間ほどあいてしまったので、前回言われたことを守るしかない日々だった。